【対話でわかりやすく】日本国憲法第7条:天皇の仕事ってなに?

日本国憲法第7条を対話形式でわかりやすく。天皇ができることって憲法で決められているんだ

「天皇ってどんな仕事をしてるの?」って考えたことある?

新年祝賀とか伊勢神宮に行ったりすることだけじゃないんだよ。

そこで今回は、日本国憲法の 第7条 に注目!
この条文には「天皇の仕事」について書かれているんだけど、実はこれ、みんなの暮らしともつながってるんだ。

……え?「いや、別につながってないし!」って?

そんなことないよ!
だって、法律や選挙の話にも関係してくるんだから。

なんでだと思う?
これについて、天使くんと悪魔くんが話してくれているから、是非最後まで読んでいってね!

第7条【天皇の国事行為】
天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。


一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二 国会を召集すること。
三 衆議院を解散すること。
四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 栄典を授与すること。
八 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 外国の大使及び公使を接受すること。
十 儀式を行ふこと。

てんし

悪魔くん、今日は日本国憲法第7条について話そう!
まずはさ、意訳してみてよ

あくま

「天皇の仕事はこんな感じだ!」って条文だよな?

1.法律とか条約を国民にお知らせする。
「おいおい、新しいルールができたぞ!しっかり覚えろよ!」って感じだな。

2.国会を開く。
「さあ、みんな集まれ!話し合いの時間だぞ!」って号令をかける役目ってことか。

3.衆議院を解散する。
「よし!お前ら全員リセット!選挙やり直しだ!」って言う権利があるってことだな。

4.選挙の開始をお知らせする。
「みんな!国会議員を選ぶ時間だぞー!」って鐘を鳴らす役だな。

5.大臣とか重要な役職の人を任命したり辞めさせたりする。
「よし、お前は大臣な!あ、そこの君、クビな!」……って言えたらいいんだけど、実際はただハンコ押してるだけらしいな。

6.有罪判決を受けた人の罪を軽くしたり、なかったことにしたりする。
「まあ、お前の罪はちょっと減らしてやるよ」とか「もう許してやるか」っていうことができるっぽいな。

7.国の名誉を与える(勲章とか)。
「よくやった!お前にはこのメダルを授けよう!」みたいなことができるぞ。

8.外国との約束にサインする。
「よし、ここに俺のサインを入れるぞ!」って感じで、国際的な書類に名前を書く役割だな。

9.海外から来た偉い人を迎える。
「ようこそ日本へ!」って外国の偉い人をおもてなしするのが仕事のひとつらしい。

10.儀式を行う。
結婚式の司会……はしないけど、色んな公式なイベントに出たりするんだな

てんし

うんうん、いいね!

あくま

……って、こうやって並べてみると、天皇って結構忙しくないか?

でも、自分の判断でやるんじゃなくて、内閣の指示通りにやる ってのがミソなんだよな……。

うーん、なんか思ったより自由がないな……?

てんし

そうだね。
確かに数は多いけど、悪魔くんの言う通り、これらはすべて「内閣の助言と承認」が必要なんだ。

つまり、天皇が勝手に決めるわけではないんだよね

あくま

今となっちゃ、天皇は本当に「形」だけなんだな。昔みたいに、バーン!!!とやったっていいじゃないかよ

てんし

いやいや、「形」だけっていっても、それがとても大切な役割なんだよ。

天皇は政治を動かすのではなく、国の象徴として、国民のために存在しているんだ(第1条

あくま

まぁ…覚えているよ。そうそう、第4条でも話したもんな。今の憲法は、天皇を権力(政治)から遠ざけるための仕組みになっているってことだよな

てんし

うん、そうだね。

今の憲法は、とにかく「二度と戦争しない」「国民を大切にする」ということにも重きを置いているから、天皇についてもこんな感じで「できること」を定めているんだ

てんし

もちろん、制度に完全な正解はないけれど、過去の過ちを繰り返さないために今の形になったんだよ

あくま

そうか…
昔のように、天皇自身の暴走や、「陛下のために!」「陛下が望んでらっしゃる!」と権力を利用しようとする人を出さないためにも、こうやって明確に「天皇はこれしかできないよ!」って決めたんだろうなぁ

てんし

そうそう。
だからこれも何気に、ぼくたち国民にも関係しているんだよねぇ。

だってずっとずっと、もう戦争に巻き込まれることなく、安心して平和に暮らし続けるためにも、ね

まとめ

日本国憲法第7条では、天皇が行う国の仕事(国事行為)が定められています。
しかし、これらはすべて内閣の助言と承認が必要であり、天皇が独自の判断で行うものではありません。

「それって意味あるの?」って思われた方もいるかもしれませんが、
国際的にも「日本の顔」として大切な役割を果たしています。
たとえば、外国の大使を迎えることも天皇がやることで、
「日本がちゃんと歓迎していますよ」
っという公式なメッセージを送ることにもなっています。

歴史的に見ても、天皇が持つ権力は時代によって大きく変わってきたけど、戦争の反省から、今の日本では 「象徴」としての役割に徹する ことになったんだね。

だからこそ、日本国憲法第7条は、天皇の仕事をちゃんとルール化して、戦前のように「天皇の名のもとに何でも決められる」時代に戻らないようになっているんだ

憲法って聞くと堅苦しいイメージがあるけど、こうやって見ると『へえ、そういうことなんだ!』ってちょっと興味がわいてこない?これからも、みんなが少しでも憲法を身近に感じられる記事をお届けするから、ぜひまた遊びに来てね!

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