こちらは日本国憲法第1条の解説記事だよ~!
この第1条が伝えたいポイントってのはね……
主権は国民にあるんだってことを表明してる条文なの!
そして、うちら国民が「天皇をシンボルにしよう」って決めたってだけなんだよ~。
※ちなみに明治憲法(大日本帝国憲法)では、主権は天皇にあったんだよね。
シンボルっていうのは、学校の校章とか会社のロゴみたいなもので、
「どこの学校、どこの会社」ってわかるものなだけで、
そのものが力を持ってるわけじゃないんだよ。
具体的にはどういうことかっていうとね?それをこれから話していくね!
あと、自民党が推し進めようとしてる改憲草案の中身ってどんな感じなの?
ってことも話しているから、みんな最後まで読んでね~!
日本国憲法第1条【天皇の地位と主権在民】
まずは条文の紹介!かみ砕いてみるね!
天皇はね、日本のシンボルであって、日本国民をまとめるシンボルなんだよ~。で、この地位は、主権を持ってる日本国民のみんなの総意に基づいてるんだよ!
ちなみに原文はこれね!
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
日本国憲法第1条をさらに解説してみちゃうね!
かつては「天皇は神様」だった
明治憲法(大日本帝国憲法)では「天皇は神聖にして侵すべからず」って書かれてたんだよね。
そして、国家の主権は天皇にあったの。
そう、昔は天皇が国家のすべての権利を握ってたんだよ。
天皇って本当に強い存在で、国民は「天皇の家来」みたいな感じだったんだ。
大臣や役員たちが「天皇の命令だ」って言えば、なかなかさからうことができなかったんだよね。
ところで、なんでこんな風になったかっていうと、
「日本は神様が作った」っていう日本神話から来てるんだよ。
そして、天皇はそんな国を作った神様の子孫って言われ続けてきたの。
だから、天皇が国を治めるのが当たり前ってなったんだよ。
今の天皇の地位は「国民の総意」のもとで成り立っている
第二次世界大戦の後、日本もようやく「民主主義」って考えを採用することになったんだよね。
それで、国の主権は国民にあるってことと、天皇は神様じゃないってことを表明することになったの。
そこで決まったのがこの第1条なんだよ。
自民党が第1条をどんな風に変えようとしているか知っておいて!
- 何を変えようとしてるの?
-
天皇を「元首(げんしゅ)」扱いにしようとしているんだよね。
※元首の意味はあとで説明するよ - 問題点って何?
-
天皇の存在に大きな「意味」ができちゃうの。
そうなると、天皇を政治利用することが可能になっちゃうんだ。また、天皇の言動に逆らうことが憲法違反になる可能性も出てきちゃうの。
※現憲法では、天皇はあくまでも「シンボル」に過ぎなくて、実質的な意味は持ってないの。
つまり、天皇の発言に国政的な影響力はないんだよ。
「元首」とは?
元首(国家元首)とは、国際法上、外国に対して国を代表する者のことなんだ。
でね、実は日本以外にも元首に関する決まり事がない国もあるし、
元首がある国でも「元首=政治の実権を握っている者」ってわけじゃないんだ
。例えば、イギリス、オランダ、タイとかの国王が元首だけど、政治上の実権は握ってないんだよね。
ちなみに、現在の天皇の形(象徴であり、だけど外交儀礼としては日本の代表となる)に
不満を抱いてる国民は少ないってこともわかってるんだよ。
自民党は天皇を最高権威にしたい
自民党が、この条文を変えたい理由として、最初にこう言っているの。
「元首とは、英語では Head of State であり、国の第一人者を意味します」って。
第一人者っていうのは、その分野で最も優れた人って意味だけど、最高権威って意味も持ってるんだよ。
つまり、天皇が日本で最も優れた人であり、最高権威であるってことになるの。
自民党は天皇をそういう風にしたいってのがわかるよね。
明治憲法を持ちだしてきたことの意味
自民党ってば、天皇を元首にしたい理由として明治憲法(大日本帝国憲法)を持ちだしてきているの。
明治憲法ではさ、天皇は全ての権利を持っているってなっていたんだよ。
で、うちら国民は天皇の家来っていう感じだったの。
で、天皇の近くにいる大臣や役員たちが「天皇の命令である」といえば、国民は逆らえなかったの。
自民党は、こういう時代にもう一度戻りたい・戻したいって思っているってことなんだ。
天皇に逆らうことは憲法違反となり、処罰を与えることができるようになる。
そうすれば、自民党は天皇の名を使って、今以上ももっともっと好き勝手できちゃうってことなんだ。
あとがき
自民党は明らかに、日本を第二次世界大戦以前に戻そうとしているよ。また戦争を始めるために。