こちらは日本国憲法第3条の解説記事だよ~!
この第3条が伝えたいポイントっていうのはね……
天皇はあくまでも日本の象徴なんだよ。
だから、国に関することでは、天皇自身の考えで勝手に何かをすることはできないんだ。
全部内閣の指示に従うことになってるの。
例えば、法律の公布も実は天皇の名前で行われてるんだけど、その責任は内閣にあるんだよ。
具体的にはどういうことかっていうとね?それをこれから話していくよ!
それと、自民党が推し進めようとしてる改憲草案の中身ってどんな感じなのか?
その問題点って何なのか?ってことも話しているから、みんな最後まで読んでね~!
日本国憲法第3条【内閣の助言と承認及び責任】
まずは条文の紹介!かみ砕いてみるね!
天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認が必要なんだよ。だから、天皇が何かをするってなったら、内閣がオッケーしなきゃダメなんだ。そして、その責任も内閣が負うんだよ。
ちなみに原文はこれね!
天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。
日本国憲法第3条をさらに解説してみちゃうね!
天皇は自分で勝手に決めて国のことをすることはできないよ
「国・国民に関すること」においては、天皇が一人で勝手に決めて行動したり、
命令したりすることはできないんだよ。
例えば、新しい法律の公布も天皇の名前で行われるんだけど、
実際に法律を作ってるのは天皇じゃなくて国会なんだ。
そして、その法律には内閣の連署が必要になるんだよ。
この過程を経て、天皇の名で法律が発表されるんだけど、責任は内閣が負うんだ。
つまり、天皇はこの日本国憲法が定めた「象徴」に過ぎないってことなんだよね。
自民党が第3条をどんな風に変えようとしているか知っておいて!
- 何を変えようとしてるの?
-
「助言と承認」という文言を「進言」に置き換えようとしているんだよ。
- 問題点って何?
-
「進言」っていうのは「目上の人に対して意見を申し述べること」なんだ。
つまり、天皇を国民の上位に置くことで、
昔のように天皇を絶対的な地位にしようとしているんだよ。これって、民主主義が壊れるってことなんだよ。
「進言」という言葉を使うことの怖さ
現憲法では「内閣の助言と承認」となっているところを「内閣の進言」と置き換えようとしているんだよね。
進言っていうのは「目上の人に意見を申し述べること」って意味なんだ。
つまり、改憲したがっている自民党などの人たちは、
「天皇は内閣や国民よりも上位の地位にある人である」
としようとしているってことなんだ。
これは逆に言えば「国民は天皇よりも身分(または階級、地位)が下位である」となるよね。
ちなみに、現憲法の「助言と承認」っていうのは、
内閣と天皇の間には上下関係が存在しないことになっているのよ。
それに、天皇はあくまでも「象徴」で、主権はうちら国民にあるんだから、ね。
国民主権が明らかに後退するおそれがある
上でも書いたように、「天皇を国民より上位とする」ことによって、
現憲法が言っている「国民主権」は明らかに後退し、意味がない者になっちゃうの。
あのね、昔の憲法(明治憲法)では、天皇の地位を国民よりも上であり絶対的なものとしていたんだ。
そして明確に「主権は天皇」「国民は臣下である」としていたの。
こうした天皇の命令に国民が逆らうことは許されないっていう状況が、
悲惨な戦争とその結果を巻き起こす結果になったんだよ。
天皇に政治的な権力を持たせることが可能となる
現憲法において、天皇はあくまでも「象徴」だっていうのはさっきも言ったよね。
だから、天皇には政治的な力はないの。
政治的な行事っぽいな?ということをやったりしてるけれど、その範囲も憲法で決められているんだよ。
そして、それをやることを認めているのはあくまでも「うちら国民」ってことになっているの。
それが、改憲で天皇を国民よりも上の地位だとしてしまうことで、
他の改憲内容ともリンクして、国民から主権が奪われてしまうことになるんだよ。
そうなると、批判もなんにもできなくなっちゃうよ。
あとがき
現憲法がいかにうちら国民を権力から守り、天皇を象徴として位置付けているかがわかったよね。
改憲草案の問題点をしっかりと理解して、
国民一人ひとりが主権者としての自覚を持つことが大切だと思うよ