【対話でわかりやすく】憲法第70条:総理大臣がいなくなったら内閣も辞めるのはなぜ?

日本国憲法第70条をわかりやすく。内閣総理大臣が亡くなった時はどうする?

たとえば、学校のクラスで担任の先生が突然いなくなったら?

誰が次に仕切るのか、クラスの方針はどうなるのか、
みんなちょっとソワソワするよね。

実は、国の政治も似たところがあるんだ。

「総理大臣が急に辞めた」「国のリーダーが不在になった」

そんなとき、どうやって政治を続けていくのか?

これをちゃんと決めておかないと、国全体が困ってしまうじゃない?

安心して。
これもまた、ちゃーんと憲法で決められているんだ。
これについて、天使くんと悪魔くんが話してくれているから、
是非最後まで読んでいってね!

第70条【内閣総理大臣の欠缺又は総選挙施行による総辞職】
内閣総理大臣が欠けたとき、又は衆議院議員総選挙の後に初めて国会の召集があつたときは、内閣は、総辞職をしなければならない。

てんし

悪魔くん、今日は日本国憲法第70条について話そう!
まずはさ、意訳してみてよ

あくま

総理大臣が死んだり辞めたりしていなくなったら、
内閣の連中も全員まとめて辞めろってことだ。

それから、選挙のあとに新しい国会が開かれたときも、
いまの内閣はサッと引っ込めって話だな。

ようするに、
「顔ぶれ変わったんだから、
お前ら古いメンツはもう引退しろ」ってこった。

てんし

うんうん、相変わらず乱暴な言い方だけど、
意味はいいね!

あくま

なーんかさ、いくらなんでもさ、
スパッと切り替えすぎじゃねえか?

てんし

うん、たしかにちょっと潔い印象かもしれないね。
でもこれはね、

「国民の意思をちゃんと政治に反映させるためのしくみ」なんだ。

選挙で国会議員が入れ替わったら、内閣もいったんリセットして、
新しい議員たちに合った総理大臣を選び直そう、ってことなんだよ。

あくま

そっちはまだわかるよ。
国民が選んだ「議員」が変わるから、
内閣の顔ぶれもそれに合わせなきゃいけない、ってな。

でもよ、総理がいなくなっただけでも、即・内閣総辞職か?
ちょっと大げさすぎるだろ。
だいたい、代わりがいないってのもおかしい話じゃねえの?

てんし

そのツッコミはいいところに目をつけたね。
実は「一時的に代わりを立てる」ことは、
ちゃんと法律で決められているんだよ。

たとえば、総理に事故があったときは、
前もって指名していた国務大臣が代わりにできることになってるんだ。

てんし

でも、亡くなった時とか、
なんかどっかに雲隠れしちゃったとか、そういう時はまた別。

そういう時は、すぐに「総辞職」となるんだ。

あくま

ああ、そうか。
亡くなったり、生きているとしても、
「総理のやつ、もう戻ってきそうにもないな」
って時は、周りの大臣も続けられないってことか。

てんし

そういうこと。
大臣は総理が選ぶからね(第68条

自分を任命した人がいなくなったら、
まぁ変わらなきゃいけないよね。
大臣は民間人からも選ぶことができるから、なおさら、ね。

あくま

なるほどな。

ところでさっきの一時的な代わりの話に戻るけどよ、
その「代わり」は、あくまでも代わり、なんだよな?

てんし

うん。
あくまで「臨時」であって、正式な総理ではないんだ。
次の総理が決まるまでの、本当に一時的な役目でしかない。

だから、今の憲法では、
その人が勝手に総理の権限を使いすぎることはできない。
あくまでも「代行」であって、「本物」じゃないからね。

あくま

だよな?
でも、自民党の改憲案じゃ、
「その他これに準ずる場合」って文を憲法に入れようとしてんだろ?
それって、なんでもアリになっちまうんじゃねえか?

てんし

鋭いね。
「準ずる場合」って言葉には、幅広い解釈の余地があるんだ。

「まだ生きてるけど、ちょっと都合が悪くて姿を見せられない」
なんて理由で代行が立てられたら、
国民は「本物の総理が今どこにいるのか」
「本当に辞めたのか」もわからなくなっちゃう。

あくま

そりゃあヤベーな。影武者内閣じゃねーか。

てんし

まさにそう。
今の憲法では
代行はあくまで非常時の例外であるべき」
と考えてる。

それは

「総理大臣は国民の意思に基づいて選ばれるべき」

という国民主権と、

「国会が内閣をコントロールする」

という議院内閣制を守るためなんだ。

あくま

……なるほどな。
つまり、今の憲法は「勝手なすり替え」を
防ぐためのストッパーにもなってるってわけか。

てんし

その通り!
だからこそ、憲法のこの条文はとても大事なんだよ。

総理がいなくなったとき、
あるいは国会のメンバーが入れ替わったときには、
いったん内閣を総辞職させて、
もう一度民意に基づいて仕切り直す。

それが民主主義の基本なんだよ。

あくま

ただの代役のはずの人にも
力を持たせられるようになったら
何が起こるかわからないもんな!

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まとめ

日本国憲法第70条は、
「総理大臣がいなくなったらどうするか」
「選挙で国会のメンバーが変わったら、内閣はどうすべきか」
を決めている、すごく大事なルールです。

ふだんはあまり意識しないかもしれませんが、
こういうときのためにちゃんと仕組みを用意しておくことが民主主義の安定につながります。

改憲案のように「代行の範囲を広げよう」とする動きが出てきたときは、「それって本当に必要?」「悪用されたらどうなる?」と立ち止まって考えることも大切だよね。

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