【対話でわかりやすく】日本国憲法第6条:天皇の「任命」と国民感情

日本国憲法第6条、天皇が任命する二つの大切な役職

みんな、突然だけど「天皇のお仕事」ってなんだろう?って考えたことある?

天皇ってニュースで見るとお祈りとか儀式をしてるイメージだけど、実は憲法にもしっかり“お仕事”が書かれてるんだよ。

例えばこの第6条。これはね、ある意味国民の気持ちにも配慮した結果のものなんだ。

どういうこと?ってのは、天使くんと悪魔くんが話してくれているから、是非最後まで読んでいってね!

第6条【天皇の任命行為】
天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。


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天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

てんし

悪魔くん、今日は日本国憲法第6条について話そう!
まずはさ、意訳してみてよ

あくま

国会が選んだ人を内閣総理大臣に任命するのは天皇。
で、もうひとつは、内閣が選んだ人を最高裁判所の偉い人に任命する。これも天皇の仕事。

てんし

うんうん、いいね!

てんし

まとめると、内閣総理大臣と最高裁判所の偉い人(長官)を任命するのは天皇

てんし

これが「天皇の任命行為」って言われているんだ

あくま

よく読むと、天皇が決めた人ではない、よな?

てんし

うん。
内閣総理大臣を決めるのは国会。
最高裁判所の長官は内閣、だね。

あくま

なんだよ。天皇ってただ判子を押すだけの人かよ?

てんし

確かにそう見えるかもしれないね。

でも、天皇が任命するという形式は、日本の歴史や国民感情に深く根ざしているんだよ

てんし

たとえば、「天皇からの任命」ということで、その役職の重みが国民に伝わるという効果を期待しているんだ

あくま

国民感情、ねぇ

あくま

それにしても、どうして、
内閣総理大臣と最高裁判所の長官だけなんだ?

てんし

いい質問だね!
その理由は、このふたつは国家運営においてもすごく重要だからだよ

てんし

内閣総理大臣は国全体の政治のトップでしょ?
そして、
最高裁判所の長官は法律や憲法を守る「憲法の番人」のトップ

あくま

で?

てんし

どっちも、「戦争のあとの新しい日本を、平和であり、国民を守る政治を行い、かつ民主主義でもある国にする」ためのツートップでもあるじゃない?

てんし

でね、いくら天皇が「象徴」になって(第1条)、政治に関われなくなったとはいえ(第4条)、国民にとって天皇は特別で、大事な存在だよね

あくま

ああそうか。
天皇とツートップを関わらせることで、「天皇の存在を、これからも特別なものとして守りたい」という日本国民の感情に配慮できるな

てんし

うん。
日本の伝統や感情と民主主義をうまく調和させようとした結果ともいえるかもね

あくま

なるほどな。
確かにただの「象徴」じゃ寂しい気もするし、国民の感情を考えるとバランスが取れているのかもなぁ

てんし

そうだね。
このバランスを保つことも、今の憲法の大切な意義のひとつなんだ

まとめ

日本国憲法第6条は、天皇が内閣総理大臣や最高裁判所の長官を任命する、
という話でしたが、実際に誰を選ぶかを決めるのは国会や内閣です。

でも、天皇は“象徴”として国の大事な儀式を担っている、ということです。

この仕組みってすごく面白いと思わない?ただの形式だけじゃなくて、日本の歴史や国民感情を大事にしながら、現代の民主主義ともうまく調和しているなんて。

憲法って聞くと堅苦しいイメージがあるけど、こうやって見ると『へえ、そういうことなんだ!』ってちょっと興味がわいてこない?これからも、みんなが少しでも憲法を身近に感じられる記事をお届けするから、ぜひまた遊びに来てね!

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