【日本国憲法第6条の解説】内閣総理大臣は天皇の任命によって就任する

日本国憲法第6条

日本国憲法第6条では天皇の任命権について書かれています。
では具体的に見ていきましょう。

目次

条文:第6条【天皇の任命行為】

天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。


天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

第6条の解説

天皇は、国会が決めた人を内閣総理大臣に任命(その役職に就くよう命令)する。

2 天皇は、内閣が決めた人を最高裁判所の長官に任命する。

■要点:なぜこの2つだけは「天皇の任命によって」なのか?

日本国憲法を全部読んでも、天皇が任命するよう規定されているのは、

  • 内閣総理大臣
  • 最高裁判所の長官

だけです。

なぜこの2つだけなのでしょうか?
それは、この2つの役職がすごく重いものだからでしょう。

内閣総理大臣は、日本という国全体の政治の頂点に立ちます。
最高裁判所の長官は、憲法の番人の頂点です。

だからこそ、いくら天皇が象徴だと言えども、天皇からの任命という重みを感じさせています。

自民党による憲法改正草案との比較:草案第6条

天皇は、国民のために、国会の指名に基づいて内閣総理大臣を任命し、内閣の指名に基づいて最高裁判所の長である裁判官を任命する。

※第二項もあるが、こちらは現憲法第7条の記事に掲載。

■変更点

「国民のために」という文言を入れてきました。
その理由については特段述べられていません。

まとめ

改正草案において、なぜわざわざ「国民のために」という言葉を入れてきたのでしょうか。

天皇の権威を強くしたいという思惑が働いているのだろうと考えるのは勘ぐりすぎでしょうか?

「天皇が、わざわざ国民のためにしてくださっているのだ。だから、それだけ内閣総理大臣や最高裁判所の長官は重い。国民は、内閣総理大臣に従いなさい」と。

なぜこういう風に感じたのか。
それは、改正草案の矛先が、ほかならぬ国民に向いているからです。

このことについては、第99条の記事にて解説しています。
大切なの事なので、是非読んでいただけると嬉しいです。

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