
みなさん、憲法って聞くと「なんか難しそう…」って思う?
でも、実は僕たちの暮らしにもすごく関係があるものなんだ。
たとえば、日本国憲法の「第9条」。
これは「戦争をしません!」って約束してる条文なんだけど、「え、本当に戦争しなくて大丈夫なの?」とか、「自衛隊って軍隊じゃないの?」って思ったこと、ない?
これについて、天使くんと悪魔くんが話してくれているから、是非最後まで読んでいってね!
第9条【戦争の放棄と戦力及び交戦権の否認】
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
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前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。



悪魔くん、今日は日本国憲法第9条について話そう!
まずはさ、意訳してみてよ



日本は正しいことを大事にして、世界の平和をちゃんと守ろうとする。だからって、戦争も武力で脅すことも、ぜーんぶダメ!もうケンカ禁止、平和第一。
で、それを守るために、軍隊も持たないし、戦争する権利もナシ。だから、日本はどんな理由があっても、戦争はしません!



うんうん、いいね!



って、マジかよ?!



おっと、なんだい?



戦争なんてしないなんて、お花畑すぎるんだよ。
国を守るには軍隊が必要だろ?



まあまあ、そう熱くならずに。
確かに、戦争は歴史上ずっと続いてきたし、今も世界のどこかで戦争が行われているよね…



だから、国を守るために軍隊が必要だという考えは一理あるかもしれないね。
でも、日本国憲法の9条には、もっと深い意味があるんだよ



どうせ
『平和を大事にしましょう』
って話だろ?
そんなのキレイごとだ!



確かに、理想を掲げている部分はある。
でも、この理想は戦争で家族を失った人たちが『二度とこんな悲劇を繰り返したくない』と思ったから生まれたものなんだ



でもさ、9条があるからって戦争がなくなるわけじゃないだろ?
攻めてこられたらどうするんだ?



そこが大事なポイントだね。
日本は戦争に負けたあと、『どうすれば本当に国を守れるのか』を真剣に考えたんだ



戦争ってさ、結局、命も財産も文化も全部壊しちゃうじゃない?
それなら『最初から戦争しない国になろう』って決めたのが9条なんだよ



それに、戦争で儲かったのは、「戦地に行きもせず、他の人にさせた人たち」だよ…それは今も同じだね



でもよー、武器を持たなかったら攻められ放題じゃないか?



うん、その不安は分かるよ。
実際、憲法9条の『戦力を持たない』って部分については、いろんな解釈があるんだ



最初のころは『軍隊を持たない』とハッキリしてたけど、朝鮮戦争のときにアメリカから『日本も協力しろ』って圧力をかけられて、警察予備隊が作られちゃったんだ。
これが今の自衛隊のもとになってるんだよ。



ほら見ろ、結局戦力を持ってるじゃないか!



そう、ここが今でも議論されるところ。
政府の解釈では、『侵略のための戦力は持たないけど、自衛のための力は持っていい』ってことになってる。
でも、どこまでが『自衛』なのかは、人によって意見が違うんだよ。



そうか……じゃあ『敵が攻撃してきそうだから、先にやっちまおう』ってのも自衛に含まれるんじゃないか?



そこが怖いところなんだ。
『あの国は危ないかも』って理由で先に攻撃するのを『先制攻撃』っていうけど、これは国際的にも認められていない。
もしそんなことをすれば、日本が戦争を仕掛けたことになってしまうよ。



なるほど……それは理解したよ。
でも、9条があるせいで日本が弱く見られるんじゃないか?



むしろ逆かもしれないよ。
この9条があることで、日本は『戦争をしない国』として信頼されてきた。そのおかげで、経済的にも発展したし、多くの国と仲良くできた。戦争をしない国だからこそ、世界からの評価も高いんだ。



2025年の今は、軍拡に夢中になっているどこかの政党のせいで、そういった「信頼」や「評価」も無くしつつあるるけどね…



なんかさっきから心の呟きも聞こえるな?ま、いいや。
あのさ、日本が戦争しなくても、相手が攻めてきたらどうするんだ?



だからこそ、そうならないように、日本は『外交』を重視してきたんだ。そしてアメリカに求められても、9条を出して「自衛隊を戦地に送ることはしない」と突っぱねてきたんだ。
そんなふうに、戦争にならないように話し合う力を鍛えることが、本当の国防なんだよ



……たしかに、戦争をしないのが一番いいよ。
でも、本当にそれで守れるのか、不安は残るなぁ



不安はあるよね。でも、だからこそ9条の理念をしっかり理解して、どうすれば平和を守れるのかを考え続けることが大事なんだって、僕は思うな



まぁ、本当に他の国が攻めてくるとかだったら、とっくに攻めてきているよな〜。そうしないところを見ると、それはやっぱり9条と外交のおかげだろうな。
「あの国は日本を攻めようとしてる!」と必死で火を起こそうとする政治家が一番やばいよな。どうせあいつら戦地なんかにいかないんだし



それにさ、政治家が「理想」「キレイゴト」を捨てたら、どうやって国民にとって本当にいい国にしていけるのかなぁ?
悪魔くん、そう思わない?



う…ま、まぁ、それはわかるよ…
まとめ
天使と悪魔のやり取り、どうでしたか?
最初は「戦争しないなんて無理でしょ?」って思っていた悪魔も、
話を聞くうちに「戦争をしないことがどれだけ大事なのか」考えるようになりましたね。
憲法9条は「戦争をしない」と決めたルールです。
「じゃあ日本はどうやって自分の国を守るの?」という疑問は今も続いています。
でも、国を強くするって、本当に「軍事力を持つこと」だけでしょうか?
私はそうは思いません。
- 輸入に頼らず、日本だけで衣食住を賄えるレベルになること(食料品や薬も含めて)
- 観光客(インバウンド)に頼らなくても、十分に経済が回っていること
- 国民が安心して暮らせること(医療や福祉の豊かさ、会社が倒産してもやり直せる安心、スーパーで普通に食べたいものを買える余裕など)
自分たちの暮らしをしっかり守れることこそが「強い国」ではないでしょうか?
今、自民党がやりたがっている「軍拡」は、
ただただ戦争道具で稼いでいるアメリカを
さらに儲けさせるだけのものです。
それに、国民の生活を苦しめてまで武器を買いまくる必要があるのでしょうか?
そうしてまで「人を大量に殺し、殺される日本」にしたいのでしょうか?



9条を考えることは、「戦争をしない」だけじゃなく、「戦争しなくても大丈夫な国を作るには?」を考えることでもあるよ。
これを機に、ちょっと考えてみるのもいいかもしれないね。
「本当に強い国」の意味を、ね。

