「えっ、議員って逮捕されないの！？ずるくない？」
そんなふうに思ったことない？
ニュースで「国会が開かれているから逮捕できない」と聞くと、
なんだか特別扱いされてる気がしてモヤっとするよね。
でも、もしあなたの職場で、
「今日の会議でこの人に反対されたら都合が悪い」って理由だけで、
上司がその人を会議前に警察に突き出したら……？
怖くない？
そう、実は、
議員が国会中に勝手に逮捕されないようになっているのは、
「権力を持つ側が反対意見を潰さないようにするため」の
ルールなんだ。
それが書かれているのが、この第50条。
これについて、天使くんと悪魔くんが話してくれているから、是非最後まで読んでいってね！
第50条【議員の不逮捕特権】
両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会の会期中逮捕されず、会期前に逮捕された議員は、その議院の要求があれば、会期中これを釈放しなければならない。
てんし悪魔くん、今日は日本国憲法第50条について話そう！
まずはさ、意訳してみてよ
あくま国会議員ってのは基本的に、
国会が開いてる間は逮捕されねぇってことだ。
しかも会期前に捕まってても
議会が「釈放しろ」って言やあ、出してもらえるんだとよ。
てんしうんうん。
あくまなんだそりゃ、どんだけ特別扱いなんだよ。
どこの貴族様だよ、あいつら。
てんしうん、その気持ち、わかるよ。
でもこれはね、議員を甘やかすためじゃなくて、
「国会でちゃんと議論ができるように守る」ための仕組みなんだよ。
あくま「守る」だぁ？
罪を犯したなら、誰だって逮捕されて当然だろが。
てんしもちろん、罪を犯した人が責任を取るのは大前提だよ。
でもね、もしも政府や警察が、
自分たちに都合の悪い議員を「わざと」逮捕して
国会に出させないようにしたらどうなると思う？
あくま……ああ、なるほど。
反対意見の議員を消しとけば、法案もスイスイ通るってワケか。
やりかねない議員もたくさんいそうだな。
てんしそう。だからこの条文は、
「政治的に逮捕される危険」から議員を守るためにあるんだ。
これを「不逮捕特権（ふたいほとっけん）」っていうよ。
あくまでもよ、何やっても捕まらないんじゃ悪用されるだろ？
そこんとこ、甘くねぇか？
てんしその通り。だから、例外もちゃんとあるよ。
たとえば「現行犯」だったら、その場で逮捕できるし、
警察や検察が「この理由で逮捕したい」と説明して、
議会が許可すれば、会期中でも逮捕できるんだ。
あくまなるほどな……やりすぎ防止のブレーキはついてるのか。
ただ、最近はそういう仕組み、
うまく機能してるのか？って思うけどな。
てんしうん…
確かに、最近は「会期が終わっても捜査が進まない」とか、
「そもそも逮捕されないまま」なんてこともあるよね。
司法も買収されたかのように。
本来の趣旨を忘れて、特権だけが残ってしまうのは悲しいことだよ。
あくま結局、権力持ってるヤツは守られて、
こっちは税金払うだけって気がしてくるな……
てんしだからこそ、僕たち一人ひとりが
「おかしい」と思ったことに目を向けて、
ちゃんと知って、選挙で意思を示すことが大切なんだよ。
憲法も、制度も、
最終的には「国民が主役」ってことを忘れちゃいけないんだ。
あくまふーん……ま、ちょっとは勉強になったわ。
次の選挙、ちゃんと考えて投票してやるか。
まとめ
「議員は逮捕されない」
そんなふうに聞くと、最初は「なんでそんな特別扱いなの？」って思いますよね。
でも、第50条が守ろうとしているのは、
議員個人じゃなくて「議論の場そのもの」なんです。
「都合が悪いから」と、でっちあげで逮捕されて口を封じられる。
そんなことが当たり前になってしまったら、政治はすぐに壊れてしまいます。
だからこそ、議員には一定の「不逮捕のルール」があるのです。
もちろん、それが悪用されるようになっては本末転倒。
私たちがその仕組みを知り、ちゃんと監視し続けることがとても大切です。
憲法って、遠い存在のようでいて、実は「私たちが主役」であることを教えてくれるルールなんですよね。
これからも、気になる条文を一緒に読み解いていけたらうれしいです。
もちろん、それが悪用されるようになっては本末転倒。
僕たちもちゃんと監視し続けて、
司法とズブズブになっているな？と感じたら、
次の選挙ではしっかり落とす。
ということもできるようになれば、
この国もきっといい方向に変われるよね！
