【日本国憲法第50条の解説】国会が開かれている間は逮捕されない

日本国憲法第50条

日本国憲法第50条では、国会議員の特権のひとつ、「不逮捕権」について規定されています。
では具体的に見ていきましょう。

目次

条文:第50条【議員の不逮捕特権】

両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会の会期中逮捕されず、会期前に逮捕された議員は、その議院の要求があれば、会期中これを釈放しなければならない。

第50条の解説

衆議院・参議院の議員は、国会の会期中は逮捕されない。
会期前に逮捕された場合でも、議院が求めれば釈放しなければならない。
ただし、法律で定めているケースを除く。

■要点①:なぜ不逮捕権なんてものがあるのか

国会を滞りなく進めるため…なんてのもあるでしょうが、一番の理由は以下の通りです。

議論や決議を有利に持っていくために、特定の議員や反対派議員等を恣意的に貶めて国会から退場させる……なんてことのないようにするためです。

反対派が1名多いからと、警察若しくは検察に手をまわして誰かをわざと逮捕させるとどうなるでしょうか。(※賛成と反対が同じ人数の場合、最後の1票は議長に委ねられます)

鋭い質問をする野党議員がいて、気に入らないからと逮捕させたりしていたらどうなるでしょうか

元々は、議員を甘やかすとかそういったことではなく、「逮捕」を悪用されることのないように設けられた条文だと思ってください。

■要点②:もちろん逮捕されることもある

だからといって何をやってもおとがめなしというわけでは、もちろんありません。

まず、暴行や窃盗等、現行犯であれば即逮捕されます。
ほか、警察や検察が明確に「逮捕の理由および根拠」を国会に示し、その議員が属する議院が逮捕を許可した場合も逮捕されます。

つまり、「貶められた可能性」が排除された状態と考えられる場合は逮捕されるということですね。

自民党による憲法改正草案との比較:草案第50条

両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、子飼の会期中逮捕されず、会期前に逮捕された議員は、その議院の要求があるときは、会期中釈放しなければならない。

まとめ

国会の会期中は全く逮捕されないというわけではないという意味では安心ですが……

でも、これを書いている2021年3月の時点では警察も検察も完全にお眠り状態のようで、むしろ逮捕されなさすぎという、自民党にものすごく甘い司法と化してしまっています。完全に無法地帯です。

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