やあ、悪魔くん!
今日は、日本国憲法第98条の話をしようよ
うう~
まぁ、暇つぶしにはなるかな。
それで、98条ってどんな話なんだい?
この条文は
「憲法は日本で一番偉いルールだよ」
ってことを言ってるんだ。
さらに、他の国との約束、つまり「条約」についても触れてるよ。
憲法が一番偉い?
それをわざわざいうことに何か意味があるのか?
おっ、いい質問だね!
例えばさ、毎年のように新しい法律が作られるじゃない?
でも、それが憲法に反してたら無効になるんだよ。
つまり、憲法がストッパーになって、国民の権利を守ってるってわけ。
国民の権利を守る?
でもさ、国家が一番大事じゃないの?
国が強くなきゃ、結局みんな困るだろ?
なんでもかんでも国家を優先していた時代があるよね?
その時、結局どうなったか覚えてる?
うーん…戦争でたくさんの人が犠牲になったな。
戦地だけじゃなくて、行かない人たちも、
たくさんのことが奪われていたな……
そうだよね
「命」そのものだけじゃなくて、実にいろんなことが奪われていたよね
だから今の憲法はそのことを反省して、国家よりも個人を大切にしてるんだ。
みんなが安心して暮らせるようにするのが憲法の役目なんだよ
でも、それだと国家の力が弱くならないか?
それにさ、例えば、法律とか条令とかはどんどん変わるのに、憲法だけがずっと変わらないのっておかしくない?
それももっともな意見だね。
でも、憲法は普通のルールとは違って、みんなの権利を守るためにある「基盤」なんだ。
だから、そう簡単には変えられないようになってる。
簡単に変えられたら、また昔のように国家優先になりかねないからね
ふーん。
それで、条約ってやつはどうなるんだ?
条約っていうのは、他の国と交わした約束のこと。
憲法第98条では、「条約や国際法もちゃんと守りなさい」って書かれてるんだよ。
実際にはアメリカとの条約とか憲法より偉そうじゃない?あれってどうなの?
鋭いね!
原則では「憲法>条約>法律」っていう優先順位があるんだよ。
だから、本来なら憲法が一番強いはずなんだけどね……
なるほどな。
憲法ってただのお飾りじゃなくて、結構頑張ってるんだな。
でも、それをちゃんと活かす仕組みが必要だよな
その通り!
だからこそ、僕たち一人ひとりが憲法を理解して、憲法が変な風に変えられないようにするのが大事なんだよ
悪魔くん、せっかくだから憲法第98条を意訳してみてよ♪
おお、任せておけ!
えーっと、こうだな。
「憲法はこの国で一番エラいルール!」
どんな法律でも命令でも、「憲法」に逆らったらアウト!そんなものは無効、効き目なし!
だから偉そうな命令も、憲法違反なら消しゴムでポイだな。
「国との約束はちゃんと守れよな!」
日本が他の国と結んだ約束とか、国際的なお約束ごと(国際法)は、誠実に守りましょう!
だって、約束破ると信用なくなるからな
お見事!
もしこの条文がなかったら、時の権力者が好き勝手に法律を作って、ぼくたちの自由を奪うこともできちゃうかもしれないんだ
だから「国の最高法規」ってすごく重要な役割なんだよ
第98条【憲法の最高性と条約及び国際法規の遵守】
この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
2
日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。
まとめ
憲法って単なるルールじゃなくて、国を形作る「心臓部」なんだろうね
国民の「基本的人権」を無視するようなルール(法律等)を作ることは絶対に許さないぞ、
という、本来なら熱い心臓部。
そんな心臓のおかげで、身体は息ができるんです。
その心臓を止めてしまわぬように。他の心臓に取り換えてしまうことのないように。