【対話でわかりやすく】憲法第71条:内閣を、総理を辞めたのに仕事を続ける理由とは?

日本国憲法を対話でわかりやすく。総辞職イコール即終了!じゃない。繋ぎ役という憲法ルール。

えっ、内閣が総辞職したのに、まだ仕事するの?
総理やめたんじゃなかった?なんでまだ総理なの?

こんなふうに、ちょっと混乱したことない?

でもね…

たとえば、クラスの担任の先生が「辞めます」と言っても、
次の先生が来るまでの間、突然ぽっかり空白になると困るよね。

実は、政治の世界でも同じことが起きないように、
「辞めても、しばらくは仕事を続けてくださいね」って決まりが、
ちゃんと憲法に書かれているんだ。

それが、日本国憲法第71条。
ちょっと地味だけど、じつはすごく大事な条文なんです。

これについて、天使くんと悪魔くんが話してくれているから、
是非最後まで読んでいってね!

第71条【総辞職後の職務続行】
前二条の場合には、内閣は、あらたに内閣総理大臣が任命されるまで引き続きその職務を行ふ。

てんし

悪魔くん、今日は日本国憲法第71条について話そう!
まずはさ、意訳してみてよ

あくま

内閣が総辞職しても、新しい総理大臣が決まるまでは、
とりあえず今のメンツで仕事続けとけってことだ。
「ハイ、辞めました〜」で政治が止まったらマズいからな。
しゃーなしで続投ってわけだ。

てんし

うんうん、その言い方はちょっとぶっきらぼうだけど、
大まかには合ってるよ。
憲法第71条は「政治の空白を防ぐ」ための決まりなんだ。

あくま

でもさ、辞めたならスパッと辞めりゃいいじゃん。
中途半端に居残るとかダサくね?

てんし

その気持ちもわかるけど、
たとえばね、学校の先生が辞めるって言って、
その場ですぐいなくなっちゃったら、生徒はどうする?
授業は?行事は?混乱しちゃうでしょ。

あくま

う、うーん。そりゃまあ…
でも、政治家って給料も高いし、辞めても仕事続けるとか、
どんだけしがみついてんだよって話になるぞ。

てんし

これはしがみついてる”というより、
責任を最後まで果たす”ってことなんだ。
新しい内閣が決まるまでの間、
法律に従って最低限の仕事を続けるっていう「つなぎ役」だよ。

あくま

ふーん…。
じゃあ、その“前の条文”ってのは何だ?
なんで“前二条の場合には”なんて回りくどい言い方すんだ?

てんし

いい質問だね。第69条第70条のことだよ。

69条は内閣不信任案が可決されたときの話、
70条は総理大臣が死んだり辞めたりしたときの話なんだ。

そういう場合は、次の総理が決まるまでは
前の内閣が続けてやるって決まりになってるんだ。

あくま

なんか…段取りってやつか。
でもよ、そんな間も、
あいつらが勝手に新しい政策とか決め出したらヤバくね?

てんし

それも大丈夫。

このつなぎの期間は、原則として日常業務しかできないんだよ。

新しい法律をバンバン提案したり、
大きな決定をすることは基本的にできないようにされている。
だから安心していいんだ。

あくま

へぇ…。
だったらまぁ、辞めることは辞めるけど、
次が決まるまではちゃんと働けってのは、
わりとマトモな話かもしれねぇな。

てんし

でしょ?
憲法は、政治が止まらないように、
でも権力が暴走しないように、
ちゃんとバランスを取って考えられているんだよ。

あくま

ちぇっ、また一本取られたか。
でもまぁ…憲法って、思ったより現実的なんだな。

まとめ

内閣が総辞職してもすぐに「はい、じゃあさようなら」ではなく、
次の内閣がちゃんと決まるまで職務を続ける。

この憲法第71条のルールは、実はとても現実的で、
私たちの暮らしが混乱しないようにするための大切なしくみです。

「政治の空白を防ぐ」

これも本当に大事なことなんだね!

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