【対話でわかりやすく】憲法第22条:好きな場所に住んで、好きな仕事を選べるのはなぜ?

日本国憲法22条をわかりやすく。職業選択の自由、住む場所の自由等

みんなは「どこに住もうかな?」とか「将来はこんな仕事をしたいな!」って考えたことあるよね?

でも、もし 「この町から出ちゃダメ!」「この仕事以外はやっちゃダメ!」 なんて決められたらどうする? そんなの嫌だよね?

実は昔の日本では、 住む場所も仕事も、家柄や身分で決められていた 時代があったんだ。

でも、今は 日本国憲法第22条 のおかげで、誰でも自由に住む場所や職業を選ぶことができるようになったんだよ。

とはいっても、「自由にしていいよ!」って言われると、「なんでもアリになっちゃうの?」って心配になるよね。

そこで大事なのが、 「公共の福祉に反しない限り」 っていうルール。このバランスが、日本の社会をうまくまわしているんだ!

今回の記事では、この 「住む場所や仕事を選ぶ自由」 について、天使くんと悪魔くんが話してくれているから、是非最後まで読んでいってね!

第22条【居住、移転、職業選択、外国移住及び国籍離脱の自由】
何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。


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何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない。

てんし

悪魔くん、今日は日本国憲法第22条について話そう!
まずはさ、意訳してみてよ

あくま

誰でも、みんなの迷惑にならない限りは、好きな場所に住んでいいし、引っ越してもいい! 仕事も自由に選んでいい!

そして、誰でも海外に移住できるし、日本の国籍を抜けることもできる!

てんし

うんうん、いいね!

あくま

……おいおい、こんな自由すぎて大丈夫か?
好き勝手に仕事を選んで、どこにでも行けるとなると、国の秩序が乱れるんじゃないか?

てんし

やっぱり悪魔くんはそこが気になるんだね。

あくま

そりゃそうだろ?
昔みたいに、身分や家柄で決めたほうが秩序が保たれるんじゃないか?
自由を与えすぎたら、国がまとまらなくなるじゃないか。

てんし

いやいや、この第22条があるからこそ、みんなが自分の人生を自由に選べるようになったんだよ。。

だってさ、例えば、もし「悪魔よ、あなたはは一生この村に住みなさい」って言われたらどう?

あくま

え、いや、それは…
俺さまの住む場所は俺が決める!

てんし

でしょ?

でもね、昔の日本では、住む場所も仕事も、身分や家柄で決められていた時代があったんだ。
それが、この第22条のおかげで、今は自由に選べるようになったんだよ。

あくま

まあ住む場所は自由にしてもいいかもしれないが、仕事は別だろ?

どんな仕事でも自由に選べるなんて、危なくないか?

てんし

もちろん、どんな仕事でも好き勝手にやっていいってわけじゃないよ。

例えば、お医者さんや弁護士になるには、資格を取らなきゃいけない。それは、国民の安全を守るためのルールだからね。

あくま

ほう、じゃあ結局、制限付きの自由ってことか。

てんし

そうかもしれないね。
でもね、大切なのは 「基本的には自由」 ということ。

言いかえれば、「やりたい仕事に挑戦する権利」があるってことだね。

昔みたいに「武士の家に生まれたから武士になるしかない」みたいなことは、もうないってこと。

あくま

なるほどな……それは確かにいいことかもしれない。

あくま

でもな、もし「どこに住んでもいい!」「どんな仕事でもいい!」って完全に自由にしたら、犯罪者が勝手に移動したり、危険な仕事が増えたりしないか?

てんし

その通り!
だから憲法第22条では「公共の福祉に反しない限り」という条件がついているんだ。

あくま

公共の福祉?なんだそれ?

てんし

簡単に言うと「みんなが安心して暮らせる社会」ってことさ。

例えば、犯罪者が刑務所を勝手に抜け出して好きなところに住めると困るよね?
感染する病気にかかった人が、入院しないでいろんなところを歩いていたら困るよね?

あくま

確かにそうだな。
そうか、「犯罪者は刑務所へ」「感染病の人は入院するか家にこもっている」とか、そういうことか。
逆のことをやったら、それは俺たちが安全に暮らせないもんな。

てんし

うん。
そして、さっき言った職業の自由だってそうだよね。
例えば、お医者さんだって何の勉強もしていない・資格もないのに「医者と名乗れる」とかなったら…でしょ?

てんし

だから、自由っていっても、みんなの安全を守るための制限は必要ってことなんだ。

あくま

そうか…なんかわかってきたよ。

あくま

ところで、最近の憲法改正の話では、この「公共の福祉に反しない限り』」って文言を削除しようとしてるらしいな?

てんし

そうなんだよ。
それがなくなると、例えば企業が労働者を簡単にクビにしたり、法律で守られていた規制がなくなったりする可能性があるんだよ。

あくま

えっ!?でも、企業の自由も大事だろ?

てんし

もちろん。
でも、企業があまりに自由すぎると、労働者が不安定な立場になってしまうよね。
「公共の福祉」があることで、最低限のルールが守られているんだよ。

あくま

それがなくなると……俺たち、もっと働かされてしまうのか?

てんし

そういう可能性もあるね。
また、職業も選べなくなるかもしれないよ…

あくま

そんなのいやだー!

まとめ

  • 好きな場所に住む自由 も 好きな仕事を選ぶ自由も、日本国憲法でしっかり守られている。
  • 「公共の福祉」に反しない限り という条件がついている。
  • 自由にはルールが必要! みんなが安心して暮らせるために制限がある。

 「居住・移転・職業選択の自由」って、普段意識しないけど、実はすごく大事な権利なんだよね。

だって、 住む場所もやる仕事も、自分で選べるって、当たり前のように思えるけど、昔はそれができなかった。
憲法があるからこそ、今の自由があるんだ。

でも、「自由」って 「なんでも好き勝手にしていい!」って意味じゃなくて、 「みんなが安心して暮らせるように、守るべきルールがある」 ってこと。
特に 「公共の福祉」っていう考え方は、自由と秩序のバランスをとるために大切なんだよね。

最近は、この 「公共の福祉」 って言葉を削除しようとする憲法改正の話もあるけど、それがどういう影響を与えるのか、ちゃんと考えることが大事。

自由を守るためには、私たちが憲法を知って、意見を持つことが必要だね!

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