
ねえ、みんなは「国会」って聞いたら、どんなイメージが浮かぶ?
スーツ着た人たちがテレビでずっと何か話してる場所?
(寝ている人が目についちゃうかもね!)
難しい話ばっかしてて、自分には関係なさそうって思っちゃう?
でもね、本当はすごく身近な存在なんだよ、国会って。
たとえば、学校に「学級会」と「生徒会」があったとして、それぞれ役割が違うでしょ?
どっちかだけじゃ、うまくクラス運営できなかったりするよね。それと似てて、日本の国会も「衆議院」と「参議院」っていう2つのグループがあるんだ。
「へえ、なんで2つもいるの?」って思ったことない?
これについて、天使くんと悪魔くんが話してくれているから、是非最後まで読んでいってね!
第42条【二院制】
国会は、衆議院及び参議院の両議院でこれを構成する。



悪魔くん、今日は日本国憲法第42条について話そう!
まずはさ、意訳してみてよ



国会ってのは“衆議院”と“参議院”っていう2つの集まりでできてる



ってだけの話だな。
片方だけじゃダメで、両方そろってやっと国会ってわけだ。以上。



うんうん、いいね!



なんでわざわざ2つに分けてるのか、ちょっと気にならない?
1つにまとまってた方が話は早そうだよね。



そりゃそうだろ。
どうせ参議院なんて衆議院のジャマしてるだけだろ?
しかも、たまに「ねじれ国会」とか言って、話が進まなくなるし。
正直、いらねえんじゃねぇの、参議院はよぅ。



いやいや、そこが大事なんだよ!
二院制にはちゃんと理由があるからね?



たとえば、衆議院っていうのは任期が元々短いでしょ?
最長で4年と決まっているんだけど、大体途中で解散してるから、本当に短い期間でコロコロ人が変わっているよね。
だから勢いはあるんだけど、時には暴走しちゃうこともあるんだ。



暴走?
民意が反映されてるなら、それでいいじゃねえか。
文句あるのか、民意に。



もちろん、民意は大切。
でもね、すぐに流されやすいのも民意の一面なんだよ。



たとえば、テレビで煽られたら「そうだそうだ!とにかく厳しくしろ!」って空気になること、あるでしょ?
その逆もあって。
正しいこと意見が大勢を占めていたのに、インフルエンサーによる「逆張り」「過激な意見」の方がなぜか大きな声になったりとか。
そういうときに、もう一回冷静に考え直す場として参議院があるんだ。
「良識の府」って呼ばれてるくらいだしね。



良識の府って…またキレイごとかよ。
実際には参議院も政党でガチガチに固まってて、衆議院とたいして変わらねえじゃんか。



確かに、今の運用には課題もあるよ。
でも、憲法が目指しているのは、
感情や勢いだけで決めないようにする仕組み
なんだ。
もう一度考える余白を持たせることで、法律が国民の生活にしっかり根付くようにする。



だから2つの議院で、丁寧に時間をかけて議論するのが理想であり、本来あるべき姿なんだよ。



ふーん…。
まあ、感情で突っ走った政治ってのは大問題だもんな。
でも、俺たちがちゃんとそれを使いこなせてるのかっていうと、疑問だな。



うん、その疑問は大事だね!
憲法の仕組みって「使う側」の姿勢が問われるから、僕ら一人ひとりがどう向き合うかもすごく重要なんだよ。
制度のせいにする前に、僕たちの意識や選択も見直さなきゃね。
まとめ
国会が「衆議院」と「参議院」の2つで成り立っている理由。
私たちの暮らしに関わる法律を決める場所が国会。
そこには勢いだけじゃなくて、落ち着いた目線も必要。
だからこそ、二院制っていう仕組みがあるのだということですね。
制度がどう使われるかは、政治家だけの問題じゃなくて、
私たち有権者にも関わってくること。
だからこそ、「なんとなくよく分からない」で済ませずに、
少しずつでも理解していくことが大切だと思います。



ねじれ国会って言っても、実はそんなに悪いもんじゃないんだよね。
もし参議院で否決されたとしても、衆議院がもう一回ちゃんと考え直せばいいだけの話だし。
それに、たとえねじれてなかったとしても、参議院の人たちは政党とか派閥とかにとらわれずに、落ち着いてちゃんと議論してほしいなって思う。
「良識の府」って呼ばれてるんだから、その名前にふさわしい姿を見せてほしいよね。

