たとえば、
クラスのお金（修学旅行費とか）を
会計係が勝手に使ってたら大問題でしょ？
国のお金だってそう。
だから、
「誰がどう使ったのか、第三者がチェックする」
ってルールが必要なんだ。
それが「会計検査」ってやつ。
これもね、ちゃーんと憲法で決められているんだよ！
これについて、天使くんと悪魔くんが話してくれているから、
是非最後まで読んでいってね！
第90条【会計検査】
国の収入支出の決算は、すべて毎年会計検査院がこれを検査し、内閣は、次の年度に、その検査報告とともに、これを国会に提出しなければならない。
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会計検査院の組織及び権限は、法律でこれを定める。
てんし悪魔くん、今日は日本国憲法第90条について話そう！
まずはさ、意訳してみてよ
あくま国が一年間で集めたカネと使ったカネ、
それを毎年「会計検査院」ってヤツがチェックするんだぜ。
で、その結果は、内閣が翌年に国会に報告しろって話だ。
ちなみに、その「会計検査院」ていう組織が
どこまで口出しできるかってのは、法律で決めるのさ。
てんしうんうん、いいね！
てんし「会計検査院」ってただのチェック機関じゃなくて、
すごく大事な存在なんだ。
お金の使い道を国民に代わって見張ってくれてる、
税金の番人みたいなものだよ。
あくまふーん。だけど、どうせ内閣の下で働いてるんだろ？
結局、政府の言いなりなんじゃねぇの？
てんしいやいや、それが違うんだよ。
会計検査院は、内閣から「独立した」機関なんだ。
つまり、政府に遠慮せずに、ズバズバ言える立場ってこと。
例えば「この支出は無駄だ」「この計画はずさんだ」ってことも
堂々と指摘できるんだよ。
あくまほんとかよ？
どうせ表だけ取り繕って、裏ではやりたい放題なんじゃ…
てんし実はそうならないように工夫されてるんだ。
検査の結果は「次の年に必ず国会に報告しなきゃいけない」って
憲法に書いてある。
つまり、国のお金の使い方について、
議員たちが国民に代わってチェックできるわけ。
しかも、その報告は公開されるから、
僕たち国民も見ることができるんだ。
あくまあ？ 俺たちでも見られるのか、それ。
だったら、うっかり変な使い方したらバレちまうじゃん。
てんしそう、それが狙いなんだよ。
民主主義って「みんなが知る」ことが基本。
税金をどう使ってるか、政府がどこにお金をかけてるか？
それが見えるからこそ、無駄遣いや不正にブレーキをかけられるんだ。
あくま……なるほどな。
でもさ、じゃあ仮にその「会計検査院」の権限を小さくしちゃったら、
誰も文句言えなくなるんじゃねぇの？
てんしまさにそれが問題なんだ。
実は、自民党が出してる改憲案では
「会計検査院」の立場を弱めようとしてるんだよ。
てんしたとえば、検査の対象を「内閣だけ」に
限定できるような表現に変えようとしてる。
あくまえ、マジかよ。
じゃあ、国会とか裁判所とか、ほかの機関は検査されなくなるのか？
てんしそう読めちゃう表現なんだよ。
そしてさらに、「法律の定めるところにより」って一言がついてて、
その法律の中身次第では「これは検査しなくていい」って
決められる可能性も出てきてる。
あくまおいおい、それってつまり、
「政府がイヤがる調査はしません」ってことにもなり得るじゃん。
それじゃあ、税金の使い道、
めちゃくちゃやりたい放題になるんじゃねぇか？
てんしその通り。
だからこそ、今の憲法第90条が守っている
「独立性」と「広い検査範囲」って、本当に大切なんだ。
誰かの都合で目をつぶるんじゃなくて、
国全体を公平に見てくれる仕組みなんだから。
あくま……なんか、ちょっとカッコいいな。
そういう“正義の見張り番”みたいなやつがいるってのは。
てんしでしょ？
だから、僕たちもちゃんと知って、
ちゃんと見ていかなきゃいけないんだよ。
憲法は本当に僕たち国民を権力から守ってくれているんだから。
まとめ
会計検査というと、なんだかお堅いイメージがありますが、
要するに「国が集めたお金（税金）を、ちゃんと正しく使っているかどうか」
を見張る大切な仕組みです。
そして、それを支えているのが日本国憲法第90条です。
今回の対話でも出てきたように、
会計検査院が「政府から独立している」こと、
そして「国のすべての機関に目を光らせられる」ことは、
民主主義の根っこを支える、大切なルールなんです。
もしこの権限が弱まってしまったら、税金の使い道にチェックが入らなくなり、
私たち国民が「知ること」すら難しくなってしまうかもしれません。
この第90条もまた、超重要な条文だよね！
だから、マスコミももっとこういうのにも
踏み込んだ報道もしてほしいよね。
