
この第27条は「働くこと」に関したルールの話なんだ。
でもね、ただ「がんばって働きましょう」って話じゃないんだよ。
この条文には、「みんながちゃんと安心して働けるようにしようね」っていう、大切なことが書かれてるんだよ。
「働くのがキツすぎる」「子どもが働かされてる」
そんなことがないように、僕たちの生活を守ってくれるルールなんだ。
これについて、天使くんと悪魔くんが話してくれているから、是非最後まで読んでいってね!
第27条【勤労の権利と義務、勤労条件の基準及び児童酷使の禁止】
すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。
2
賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。
3
児童は、これを酷使してはならない。



悪魔くん、今日は日本国憲法第27条について話そう!
まずはさ、意訳してみてよ



この国にいるヤツは、みんな働くことができるし、働く責任もあるってこった。
で、給料とか働く時間とか休みとか、そういうルールは国がちゃんと決めろよ。
最後に、子どもにはムチャな働き方をさせんじゃねえ。



うんうん、いいね!
口調が乱暴だけど。



働くのって「当たり前」のことだろ?
なのに、憲法でわざわざ「義務」って書くなんてよ、
それじゃあ、働かないヤツは憲法違反ってことか?



おやおや、そんなふうに読んじゃうのかぁ。
でもね、この「義務」は「国民に強制する」意味じゃないんだよ。



あ?強制するという意味じゃない、だと?



そう。
この「義務」ってのは、「基本的に働ける人は働いて、自分の生活を支えましょう」っていう原則的な考え方を示しているだけなんだ。



それにね、憲法は国に向けたルールなんだよ。僕たち国民に対してじゃないよ。(第99条)
だからね、これの本当のポイントは、
「国は国民がちゃんと働けるように、仕事のチャンスを作りなさい。また、仕事を得られない人に対しても、生活を保障する環境を整えなさい」ってことなんだ。



ふーん。
ブラック企業ってあるじゃん。あれってどうなの?
働く場所であればなんだっていいのか?



ううん。「働く条件(賃金、休みの時間など)は法律でちゃんと決めなさい」って書いてあって、ね、
たとえば、「労働基準法」っていう法律があって、最低賃金や残業のルールなどが決まっているんだよ。
つまり、国は「働く人を守るために法律を作る」ことを約束しなさいってことなんだ。



約束が守られていない気がするけどな?



まぁね…それは否定できないね。
そこは僕たちがちゃんと見張って、選挙に行ったり訴えたりしないと、ね。



ふん。
もう1つ疑問があるぞ。



昔みたいに子どもも働かせたらどうだ?
若いやつらの力だって必要だし、
小さい頃から専門的なことも叩き込めるじゃん。



いやぁ…昔は、学校に行かずに工場で働かされる子どもも多かったんだよ。それも酷い環境で。
そうした反省から、今の憲法では15歳未満の子どもは原則働いちゃダメってなったんだ。(年齢は法律による定め)



専門知識を…



悪魔くん、労働による専門知識ってなに?
それを得る土台として、学校教育は大切だし。
それにさ、未成年の子をこき使う環境がいいと思ってる?



で、でもよ、ほら、芸能界の子役とかよ!



ああー、そうだね、確かに子役みたいな例外はあるね。
だけど、それにもしっかりとしたルールが設けられているし、労働を管理している機関の許可も必要なんだよ。



そうなのか…
今の憲法って本当に、国やらなんやらから俺たちを守ろうとしてくれているんだな。



でもさ、なんかこれも変えようって話もあるんだろ?



そうなんだよ。
今はさ、強制的に働かせることは禁止されているんだ。(第18条)
だけどそれが「国のため」という理由だけで、無理やり働かされるようになるかもしれない。仕事も場所も国が決めるって可能性もあるよ。
…前線に立てとかね。



あとね、そこまでいかなくても、労働者が守られなくなる可能性はあるよ。
全て、国とか会社のお偉いさんの好きなようにどうぞ、って、ね。



それって、俺たちの人権がなくなるってことじゃないのか?



そういうこと。



だからね、今の憲法は本当に、国から国民を守るために作られているんだよ。
これもそう。働く人たちが「人間らしく」働けるように守るための大切な土台なんだ。



今の憲法をちょっと見直したわ〜
まとめ
憲法は「とにかく働け、働け!」って言っている訳ではない、
ということがわかっていただけたでしょうか?
みんなが安心して働けるようなルールを作りなさいよって、
国に向かって言っているんです。



これもまた、本当に僕たちの生活に身近なことだってわかってもらえたら嬉しいな!

