
たとえばだけどね、
「この学校の、会社のルール、誰が決めてるの?」
って思ったことない?
「先生?」「校長先生?」「生徒会?」
「社長?」」「役員?」「人事または総務?法務?」
実際には、いろんな立場の人が話し合って決めているんだ。
じゃあ、
日本という国のルール(=法律)は、一体誰がどうやって決めてるの?
答えは、「国会」です。
そしてもう一つ大事なポイント。
法律を作れるのは、国会だけ。
これもしっかりと憲法で定められているんだよ。
そういったことについて、天使くんと悪魔くんが話してくれているから、是非最後まで読んでいってね!
第41条【国会の地位】
国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。



悪魔くん、今日は日本国憲法第41条について話そう!
まずはさ、意訳してみてよ



国会ってのは国の最高機関ってこと。
で、法律を作れるのも国会だけ。他の奴ら…内閣とか裁判所とかは口出しできねぇってわけだ。



国会が一番エラいってことか?



意訳は合ってるよ。
でも、「一番エラい」ってのはちょっと語弊があるかな。
国会が「国権の最高機関」って呼ばれるのは、偉いからじゃなくて、「国民の代表が集まってる場所」だからなんだ。



ふん、国民の代表ねぇ。
だけどさ、内閣だって政治やってるし、裁判所だって法律に関わってるじゃねぇか。
なんで国会だけが「唯一の立法機関」なんだよ?



それはね、三権分立っていう考え方があるからだよ。
国の権力は
・立法(法律を作る)
・行政(政治を行う)
・司法(裁判をする)
この3つに分けて、バランスをとってるんだ。
全部1つだけにまとめたら独裁になっちゃうからね。



あぁ、その三権分立ってやつ、聞いたことあるわ。
で、
・国会が立法
・内閣が行政
・裁判所が司法
ってわけか。



その通り。
で、法律を作るっていうのは、国のルールを決めるってことだからね、いちばん慎重に、そして民主的に決めないといけないんだ。(第59条)
だからこそ、国民に選ばれた議員たちが集まる国会だけが、その役目を担っているんだよ。



選挙に勝ったやつばっかが集まってる場所だもんな。
でもさ、結局「多数派の意見」だけが通るんじゃねぇの?



それも一理あるよ。
でも本来は「すべての国民の代表」としてバランスのある議論をすることが求められているんだ。
だから、議員は自分を応援してくれた人だけじゃなくて、日本全体のことを考えて行動しないといけないんだよ。



へぇ……意外と責任重いんだな。
でも「最高機関」って聞くとさ、やっぱ、
何でも決められる超エラいやつらって感じがしてイラッとするぜ。



悪魔くーん。
「最高機関」っていうのはエラいって意味じゃなくて、
「国民の声をいちばん反映させる場所」って意味なんだ。
国民の主権を直接つなぐ存在として、国会が中心になっている、
ってことだよ。



本来はそういう意味なんだな。
本来は。



そうだよ、本来ならば。
だからこそ、僕たち国民にも、
ちゃんとした議員を選ぶ責任があるってことなんだ。
まとめ
憲法第41条を読んでみると国民の代表が集まってるからこそ、
国会が国権の最高機関とされているのだということがわかってきます。
そして、法律を作れるのは国会だけというのも、とても大切なポイントです。
ニュースや政治の話って、どうしても遠い世界のことのように感じてしまいますが、
「ルールを決める人を選ぶのは、私たち自身なんだ」と考えると、ぐっと身近な問題に思えてきませんか?
この記事が、「憲法って意外と大事かも」「国会って何してるのか、少し気になるな」――
そんなふうに感じるきっかけになれば、とても嬉しいです。



ニュースや政治の話って、どうしても遠い世界のことのように感じてしまうけど、「ルールを決める人を選ぶのは、結局は僕たち自身なんだ」と考えると、ぐっと身近な問題に思えてこない?
「憲法って意外と大事かも」
「国会って何してるのか、少し気になるな」
そんなふうに感じるきっかけになれたら嬉しいな。

