この第96条は、憲法を改正したかったらどうするべきなのか、ということについて書かれています。
ここでは、簡単にわかりやすくポイントのみに絞っていますので、是非最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
※より掘り下げた詳細版はこちら
日本国憲法第96条【憲法改正の発議、国民投票及び公布】
原文
意訳
第82条のポイントとは?
憲法を簡単に変えることができないよう、厳しいルールが設けられています。
- 衆議院議員の3分の2以上が賛成していること
- 参議院議員も3分の2以上が賛成していること
- 上半分以上の国民も賛成していること
なぜハードルを上げているのか?
それは、国民を守るため、です。
日本国憲法というのは、国家権力の暴走を防ぎ、国民を守るためにあります。(第99条)
そんな憲法が、簡単に変えられるとしたら?
国民を制限したい政権が、自分達に都合よく変えてしまうでしょう。
そういったことを極力防ぐために、ハードルを上げられているのです。
なぜハードルを上げているのか?
それは、国民を守るため、です。
日本国憲法というのは、国家権力の暴走を防ぎ、国民を守るためにあります。(第99条)
そんな憲法が、簡単に変えられるとしたら?国民を制限したい政権が、自分達に都合よく変えてしまうでしょう。
そういったことを極力防ぐために、ハードルを上げられているのです。
この第96条がもし改憲(改正)されたら何が変わる?
憲法改正が簡単にできるようになり、政権の好き勝手ができるようになってしまいます。
というのも、下記のように変更されるからです。
- 各議院の必要賛成数3分の2以上→半分以上でよい
- 国民投票においては、国民全体の半分以上→投票数の半分以上でよい(投票率関係なし)
各議院において「半分あればいい」となると、与党だけであっさり通過してしまいかねません。
また、国民投票についても、「投票数の半分以上」となると、
どんなに投票率が低くても、半分以上が賛成してくれていたら成立となるのです。
(最低投票率に関する定めがありませんから)
そうすれば、マスコミをコントロールして、国民には大々的に知らせないようにし、
投票率を抑えてしまおうということもできてしまいます。
なにしろ、例えば投票率がたったの10%しかなかったとしても、
賛成が半分以上あれば、それをもって「国民も賛成した」とできてしまうのですから。
各議院において「半分あればいい」となると、与党だけであっさり通過してしまいかねません。
また、国民投票についても、「投票数の半分以上」となると、どんなに投票率が低くても、半分以上が賛成してくれていたら成立となるのです。(最低投票率に関する定めがありませんから)
そうすれば、マスコミをコントロールして、国民には大々的に知らせないようにし、投票率を抑えてしまおうということもできてしまいます。
なにしろ、例えば投票率がたったの10%しかなかったとしても、賛成が半分以上あれば、それをもって「国民も賛成した」とできてしまうのですから。
まとめ
自民党の言いなりに、改正すべきだ!と言っている人の一部にはドイツを持ちだす方がいます。
確かにドイツは、時代に合わせた改正が幾度なく行われています。
ですが、日本とドイツでは全く異なることが3つあることはご存知でしょうか。
- ドイツでは、国民も普段から政治に関心を寄せている
- ドイツには憲法裁判所があり、違憲審査も常に行われている
- ドイツは憲法改正がしやすいとはいえ、「永久条項」があり、
基本的人権にかかわることや、独裁政治を防ぐための条項は絶対に改正できないようになっている
独裁政治・政治家に都合のいい国にするために憲法を改正を従っている日本。
時代に合わせて、よりよい国とするために、ナチス時代を二度と繰り返さないために改正するドイツ。
根本的に、憲法改正の目的が全く違うのです。
過去の出来事、特に明治時代~昭和時代を全く総括できていない日本は、
今はまだ憲法改正に手を付けるべきではない。そう思います。
特に、自民党は今の時点でも憲法違反をしまくっているのですから。
独裁政治・政治家に都合のいい国にするために憲法を改正を従っている日本。
時代に合わせて、よりよい国とするために、ナチス時代を二度と繰り返さないために改正するドイツ。
根本的に、憲法改正の目的が全く違うのです。
過去の出来事、特に明治時代~昭和時代を全く総括できていない日本は、今はまだ憲法改正に手を付けるべきではない。そう思います。
特に、自民党は今の時点でも憲法違反をしまくっているのですから。